一畑電車(本社:出雲市平田町 代表取締役社長 足達明彦)では、令和6年度に新造車両を1編成導入いたします。導入車両の詳細は下記のとおりとなります。
1.新造車両の概要
①令和6年度1両導入(以後、令和7年度1両、令和8年度2両導入の予定)
②形式はデハ8000系車両(8001号車)
③8年前に当社が導入した7000系車両を基本モデルとしています
④20メートル(車体長さ20.8m)片側2扉のステンレス車(前頭部は鋼製)
⑤定員は、ロングシート時123人、デュアルシート時120人(座席定員 55人)
⑥座席配置は、ロングシートとデュアルシート
⑦単車運転が基本となりますが、運転室に貫通扉を設け、7000系及び同形式との連結運行が可能となっております
⑧主電動機(交流モーター)2台を駆動する0.5M車システムとなります
⑨VVVFインバータ制御及び回生ブレーキ装置を採用し、使用電力量を削減します(廃車予定の5000系車両より約20%削減効果)
2.現行7000系車両との変更点
①客室内座席のボックスシートを廃止し、ロングシートの仕様に変更となりますが、一部座席にデュアルシート(座席向きが転換可能)を配置し、通勤通学でご利用のお客様と観光でご利用のお客様、双方のご要望に適う仕様としております
②客室内の床、化粧板、座席モケットの色・柄等を落ち着いた配色に変更します
③ステンレス車体の特性を活かすため、車体外板のラッピングは廃止とし、車体下部にオレンジ色のラインのみを施します
④インバウンド対応として現行の行先表示器とは別に、客室内に次駅停車駅案内表示器を新設します(表示内容は日本語、英語、韓国語、繁体字、簡体字の5か国対応)
⑤防犯カメラ(3箇所の予定)を新設します
⑥冬季低温時の停電防止として、パンタグラフを2重化(2基設置)します
⑦現行の法律で定められたバリアフリー整備ガイドラインに準拠した仕様とします
3.令和6年度導入スケジュール(予定)
令和6年6月 着手(後藤工業 後藤総合車両所)
令和7年3月 2日(予定)営業運転開始
【参考】
令和7年1月11日~13日 5010-5110号車 さよならイベント
令和7年1月14日~ 5010-5110号車 解体工事(アスベスト除去含む)
4.その他
前回導入7000系車両は一畑電車として87年ぶりの新造車両導入、今回の8000系車両は前回7000系導入から8年ぶりの新造車両導入となります
令和6年3月29日に国から「令和5年度補正ポストコロナを見据えた受入環境整備促進事業補助金」交付決定済
営業運転の開始時には出発式他を執り行う予定としております。その際には改めて皆様にご案内いたします。周知へのご協力方、何卒よろしくお願い申し上げます。